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化粧品のパッケージを製作する際に決めておくべきポイントや、依頼時のチェックポイントについて解説します。
化粧品パッケージは製品を保護するためでなくブランドイメージを左右することから「化粧品の顔」ともいえる存在です。パッケージ製作を依頼する時には価格だけでなく、コンセプト、ターゲット、販売チャネルなどについて事前に考えておくことが重要です。
化粧品を販売する上で、商品コンセプトは重要なポイントとなります。パッケージを作る上でも、見ただけで化粧品のコンセプトがわかるように購入者、デザインの方向性、ロゴなどについて十分に考慮しなければなりません。
化粧品と一言にいっても製品を使う人はさまざまです。年齢、性別、職業、趣味、家族構成、価値観、休みの日の過ごし方、好みの雑誌、年収、好きなコスメブランドやファッションなどを詳細に検討して化粧品を利用するターゲットを明確にします。
化粧品のメイン販売チャネルを明確にして販売チャネルに合わせたテイストのパッケージデザインにすることも重要です。
販売チャネルには百貨店や専門店(対面販売)、通販(ネットショップ、カタログ販売)、ドラッグストア・ホームセンター・コンビニなど(セルフ購入)、美容院・エステ(施術やメイクの使用商材や顧客販売用)、クリニック(皮膚科、美容外科使用商材や顧客販売用)、訪問販売などがあります。
化粧品の価格帯は低価格、中価格、高価格、超高価格(プレステージ)に分けることができます。化粧品の価格帯に合わせてパッケージの価格帯を決めるようにすれば、デザイナー側もデザインがしやすくなります。
ジャパン・プラス株式会社の強みは、設計から加工までの工程を、すべて一貫して自社でこなせることです。中間業者が介在しないのでその分のマージンを削減し、低コストで優れたパッケージの生産を目指しています。
ただ単にコストが安いというだけでなく、簡単に組み立てができること、保管時にもじゃまにならないことなど、実用面のメリットにも配慮することを心がけています。
プラスチックのケースに商品と台紙を入れる形のシンプルなパッケージです。商品と台紙が見やすいのがポイント。接合部分を閉じるだけでしっかり梱包できるので、作業もし易いパッケージとなっています。もちろん、台紙のデザインやケースの形状は自由に設定可能です。
プラスチックシートを筒型・箱型にするタイプのパッケージです。さまざまな商品に合わせたオーダーメイドが可能なほか、パッケージ表面の印刷もできます。どんな商品にも合う自由度の高い形状で、オリジナル商品のパッケージとして活用できます。
中川パッケージの特徴は、何と言っても目を引くフィルム素材を活用した梱包材。商品をしっかり見せることができるので、インパクトのあるパッケージを目指しています。さらに、梱包のチェックを目視でできるというメリットも。
ほかにも、ダンボール製造技術を活かして個性的なパッケージを手掛けています。多数の企業や大学とのコラボで作られた、バラエティ豊かな遊び心のあるパッケージが魅力です。
ユニフィックスシリーズの中でも薄く、ポストインできるのが大きなメリットとなっているパッケージです。外箱とフィルム梱包材がセットになっており、簡単に組み立てることが可能。また、商品のサイズが合わない場合でもオーダーメイドでのサイズ調整が可能なので相談してみましょう。
フィルムのテンションを利用することで、ダンボール内に商品を固定する方式のパッケージです。60サイズ以内に収まるコンパクトなパッケージで、オーダーでカラーリングの変更も可能。さらに、フィルムが透明なので梱包の最終チェックを目視で行うことができ、発送ミスの防止にもつながるでしょう。
鬼頭紙器製造所は、日本パッケージデザイン大賞で銀賞を受賞した、優れたパッケージデザインに定評のあるメーカーです。その特徴は上品な高級感。サテン生地や白と金のカラーリングなどで彩られたパッケージは、2ライン制で大小ロットに対応可能。デザイン面だけでなく、品質管理にも努めています。
また、常にこれまでにないパッケージデザインに挑戦しているのも注目ポイントです。展示会やフェスタなどにも多数展示されているパッケージデザインは、独自性のあるデザインばかりです。
白と金のカラーリングが上品な高級感と清潔感を表現したパッケージです。付属のリボンでフタの開き具合を調整することができるので、店頭での展示用パッケージとしても使用可能。汚れが目立ちやすい白をあえて選んでいるところが自信の現れと言えるでしょう。
スエード生地を採用した高級貼箱です。内側にはサテンの人絹が用いられており、商品の保護とともに高級感を表現しています。また、見箱には角度がついているので、開けた状態でのディスプレイに適しているところもメリットです。
商品のもうひとつの顔とも言えるパッケージは、個性が重要です。その点、川田紙工が手掛けるパッケージの数々はどれもバラエティ豊か。商品の種類ごとに様々な形状やデザインのパッケージが選べるので、希望の化粧品の形状に合ったパッケージを見つけましょう。
化粧水や乳液などのボトル状の化粧品に適したパッケージです。複数のパッケージを整列させて並べられるデザインにくわえ、上部には商品のアピールが可能なPOPスペースがあるので、見た目のインパクトがあるパッケージになるでしょう。
クリームやファンデーションなどの、背の低い平たい形状の商品に適したデザインのパッケージです。商品をコンパクトに梱包できるほか、POPもついているのでディスプレイにも使用可能。商品の解説などを印刷しておけば、買い手の目を引くことができるでしょう。
株式会社ゴードーの魅力は、0.5mm単位での精密な設計で制作されるパッケージ。細かい微調整を繰り返しながら展開図を制作して無地のサンプルを出力していきます。サンプルを実際に手にとって出来栄えを確認できるので、より希望に沿ったパッケージを制作できます。
コスメ、サプリメント向けのオリジナルパッケージです。裏部分には、従来の灰色のコートボール紙ではなく、真っ白のカード紙を採用しました。多数の仕切りを設けた身箱を筒状のスリーブに入れる構造となっており、丈夫なパッケージで商品を保護するとともに高級感の演出にもつながっています。印刷は特色×1色のシンプルなもので、箱の肌色がより目立つのが特徴。
オリジナルパッケージのトラブルが続出して困っていた企業からの依頼で制作されたパッケージです。依頼先の企業では、紐付きのパッケージの紐がきちんと接着されていない、印刷面に色ムラが発生するといったトラブルに見舞われていました。しかし、株式会社ゴードーのパッケージではそうしたトラブルもなく、製造ラインもスムーズに動くようになったのです。
株式会社サガシキは、化粧箱や貼箱といった美観を重視したパッケージから、販売促進ツールや製品配送用の段ボールまで、幅広いパッケージ制作の対応に努めているメーカーです。国内3ヶ所にくわえ、海外にも1ヶ所拠点を構えており、クライアントの要望に応じてクオリティの高い商品を継続的・安定的に供給することを目指しています。
基礎化粧品のパッケージに何より必要なのは、見る人にその効果を期待させること。個のパッケージはその点を考慮して、特殊紙を使用しています。そのほか、商品を確実に保護する長いフラップをつけることでも期待感を促すデザインになっているのです。
紫と金のカラーリングも、ゴージャスかつ上品な印象。
商品をアピールしつつ、同時に輸送にも使えるパッケージとして開発された商品です。商品を中に入れたまま中央から折りたためば輸送箱に、開封してフタ部分を開くことで吊り下げ什器になるという優れもの。この優れた拡張性とデザインを兼ね備えたパッケージは、社団法人日本包装技術協会主催「2013日本パッケージングコンテスト」において「POP・店頭販売包装部門賞」を受賞しています。
化粧品のパッケージは製品を保護するだけでなく販売促進効果も期待できるという重要な役割を持っています。光などを通さない、劣化しにくい、加工しやすい、清潔感がある、配送時に破損しない、使いやすいなどを考えて素材を選ぶ必要があります。特に化粧品パッケージで使われる素材はプラスチックや紙器を用いることが多いです。
市場に出回っている化粧品でも使用されている率が高い紙のパッケージ。紙は加工しやすいので自由なデザインができるだけでなく、軽くて柔らかいというメリットがあります。
またリサイクル性が高く環境に優しいことから、最近ではエコを考えてプラスチックから紙パッケージに変える企業も増えてきています。
プラスチックパッケージには通常のプラスチック化粧箱や、吊り下げ型のブリスターパック、シェルパックなどがあります。光沢や清潔感があることから化粧品パッケージにもオススメな素材といえるでしょう。
製品の容器を見せたい場合には透明のプラスチックを使うことが多いですが、不透明なパッケージは太陽の光などの紫外線を通さないので品質の劣化を防ぐことができます。耐久性の高いプラスチックは低コストで大量生産ができるというメリットもあります。
メーカーによっても異なりますが、化粧品パッケージの製造個数(ロット)は500個から製造可能というところが多いです。1個あたりの製造コストを下げるためには1000個以上製造して残った分を保管するという方法があります。しかし小規模製造を希望するなら小ロット対応できるメーカーに依頼することもできます。依頼する前に対応ロット数も確認するようにしましょう。
パッケージ製作会社はどこも同じというわけではなく、それぞれに強みがあります。
また化粧品パッケージは薬機法を遵守しなければならないので薬機法を考慮したデザインをする必要があります。パッケージを依頼する時には会社のデザインテイストが商品イメージに合っているか、これまでに化粧品パッケージ製作の実績があるかなどをチェックし、導入事例をみせてもらったり、カタログやサンプルを注文したりして各社のデザインの強みを確認することをおすすめします。
パッケージ依頼は【品質×対応力】で探す!
pack findメディア
オーダーメイド商品
が得意!
受賞歴
豊富な金型による規格品
が得意!
受賞歴
※「パッケージ製作」を行うメーカー30社をピックアップ。30社の中で、以下の条件にあてはまる2社をピックアップ。(2021年6月25日調査時点)
・「ISO
9001」規格を取得している
・特許情報プラットフォーム「J-Plat Pat」にて特許取得の記載がある
・各種賞を受賞している
参照元:東京都北区公式ホームページ「北区きらりと光るものづくり顕彰(平成29年度)」http://www.city.kita.tokyo.jp/sangyoshinko/sangyo/chushokigyo/monozukuri/kensyo/h29.html
参照元:東京都北区公式ホームページ「北区きらりと光るものづくり顕彰(平成22年度)」http://www.city.kita.tokyo.jp/sangyoshinko/sangyo/chushokigyo/monozukuri/kensyo/h22.html
参照元:公益社団法人日本包装技術協会「日本パッケージングコンテスト2017」https://www.jpi.or.jp/saiji/jpc/2017/115.html
参照元:公益社団法人日本包装技術協会「日本パッケージングコンテスト2009」https://www.jpi.or.jp/saiji/jpc/2009/097.html
参照元:「Good Packaging」1997年度https://www.jpi.or.jp/saiji/jpc/2005/japanese/087.htm
参照元:東京TASK「第8回TASKものづくり大賞」http://www.task-project.net/newstop/25news/131227.html
ジャパン・プラス特許情報参照元:特許情報プラットフォーム「J-Plat Pat」
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-3213560/8CBCAD7C1A39F88E7025F480A971677F412B63A6E2CBD528CA1AEEEE0AE3AA53/25/ja
東京パック特許情報参照元:特許情報プラットフォーム「J-Plat Pat」
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-3224133/9EBA98BCA90D1CD905C4158BA4A08F5E760AA3AE98F7B483F90427110947F7A0/25/ja