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今や世界的に広く浸透しているSDGs。環境にやさしい素材を使用した包装資材も増えてきています。このページでは、バイオマスプラスチックを使用したパッケージ製作について紹介します。
バイオマスプラスチックとは、植物などの再生可能な有機資源を原料とするものです。また微生物等の働きにより最終的に二酸化炭素と水に分解する生分解性プラスチックの総称でもあります。バイオマスプラスチックには以下のような資源が分類されます。
バイオマスプラスチックは発酵法あるいは化学合成法によって作られます。発酵法はサトウキビやトウモロコシ等の糖・油脂などの植物原料を発行させることにより得られるエタノール等の中間原料から樹脂を合成する手法。化学合成法は糖や油脂などの植物原料から樹脂を化学合成する手法です。
バイオマスプラスチックは世界的にニーズが高まっている素材です。日本では現在、その原料をほとんど海外からの輸入に頼る状況となっているため国内で調達できるバイオマスプラスチックの開発が迫られましたが、技術開発の進歩により樹脂に対しい素材を混入させる加工が可能になりました。これによって国産のバイオマスプラスチックの活用がスタートしています。
枯渇資源である石油資源の使用抑制に貢献できるのはもちろんのこと、CO₂の排出量抑制や廃棄物をリサイクルできるなど、大きな環境メリットがあるのです。
また国産のバイオマスプラスチックは様々な使用用途があります。成形品にしたりフィルム状に加工して袋にしたりなど、幅広い用途が想定できます。
バイオマスプラスチックによるパッケージ製作の事例をいくつか紹介します。
内寸を測る方法は使用する素材によって異なるため、代表的な素材である段ボールとプラスチックの場合を紹介します。
環境に配慮した植物由来の原料を配合したバイオマスOP/CPを使用している合掌袋です。1枚のフィルムを背中とそこで張り合わせたパッケージで、お菓子の袋などに用いられています。従来商品と同等の透明度と強度があり、防湿性にも優れています。
環境に配慮した原料を70%配合したエコバイオ・チャック付きポリエチレン袋です。植物由来の減量30%+リサイクル原料40%を使用しています。従来品と比較してCO2排出量を30%削減しているだけでなく、3つの環境マーク(バイオマスマーク、バイオマスプラマーク、エコマーク)を取得している製品です。
サトウキビ由来ポリエチレン容器を医薬品用一次包装容器に採用。製品中のバイオマスプラスチック度が25.0wt%以上のプラスチック製品について得られるBPマークを取得しています。容器のライフサイクル全体におけるCO₂排出量は、石油由来ポリエチレンと比較して約70%削減可能です。
石油由来プラスチックに比べ、ライフサイクル全体で10%以上のCO₂を削減可能な包材です。パウチやチューブ容器、液体紙容器、紙カップなど幅広い製品を展開しています。
SDGsに配慮したパッケージを使用したいのであれば、バイオマスプラスチックを使用した包材を検討してみるとよいでしょう。石油資源の使用抑制に貢献できるほか、CO₂の排出量抑制や廃棄物をリサイクルできるメリットもあります。
バイオマスプラスチックを使用したパッケージには様々な製品があるため、自社に合った製品を探してみましょう。
当サイトでは、パッケージ製作に対応しているメーカーをまとめています。ぜひ以下のページも参考にしてみてください。
オーダーメイド商品
が得意!
受賞歴
豊富な金型による規格品
が得意!
受賞歴
※「パッケージ製作」を行うメーカー30社をピックアップ。30社の中で、以下の条件にあてはまる2社をピックアップ。(2021年6月25日調査時点)
・「ISO
9001」規格を取得している
・特許情報プラットフォーム「J-Plat Pat」にて特許取得の記載がある
・各種賞を受賞している
参照元:東京都北区公式ホームページ「北区きらりと光るものづくり顕彰(平成29年度)」http://www.city.kita.tokyo.jp/sangyoshinko/sangyo/chushokigyo/monozukuri/kensyo/h29.html
参照元:東京都北区公式ホームページ「北区きらりと光るものづくり顕彰(平成22年度)」http://www.city.kita.tokyo.jp/sangyoshinko/sangyo/chushokigyo/monozukuri/kensyo/h22.html
参照元:公益社団法人日本包装技術協会「日本パッケージングコンテスト2017」https://www.jpi.or.jp/saiji/jpc/2017/115.html
参照元:公益社団法人日本包装技術協会「日本パッケージングコンテスト2009」https://www.jpi.or.jp/saiji/jpc/2009/097.html
参照元:「Good Packaging」1997年度https://www.jpi.or.jp/saiji/jpc/2005/japanese/087.htm
参照元:東京TASK「第8回TASKものづくり大賞」http://www.task-project.net/newstop/25news/131227.html
ジャパン・プラス特許情報参照元:特許情報プラットフォーム「J-Plat Pat」
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-3213560/8CBCAD7C1A39F88E7025F480A971677F412B63A6E2CBD528CA1AEEEE0AE3AA53/25/ja
東京パック特許情報参照元:特許情報プラットフォーム「J-Plat Pat」
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-3224133/9EBA98BCA90D1CD905C4158BA4A08F5E760AA3AE98F7B483F90427110947F7A0/25/ja